
例文とかたくさんあるけどどれも浅くて参考にならないな。
志望動機ってどんなことを書けば良いかわからないですよね?
私が第二新卒で転職活動していたときは会社を辞めたいばかりで、どこでも良いと思って志望動機は例文を少しもじった感じで出した企業もありました。
しかし本心ではない志望動機で書類通過しても、面接でボロが出て落ちてしまいました。
面接官は私のことを今の会社辞めたいだけだなと感づいていたと思います。
私と同じように志望動機の書き方がわからず、例文ばかり参考にしようとしている方に向けて書いています。
この記事を読めば、例文をなぞるだけでは書けない、あなたオリジナルの志望動機が書けるようになります。
考えないといけないことは多いですが、一度真剣に考えれば2回目から楽にできるようになるのでぜひ参考にしてください。
志望動機を考える全体の流れ
志望動機は退職理由や転職理由と一貫性を持たせて考え、自己PRにつながるように書きます。
この流れの一貫性こそあなたのオリジナリティになります。
それぞれどのように考えれば良いか見ていきます。
退職理由
まずは今の会社を辞めたい理由を考えましょう。
辞める原因から転職する理由を書くからです。
退職理由が起点になり、転職理由を考えて志望動機につなげていくイメージです。
うまく思いつかない方は以下の枠組みで考えてみてください。
退職理由の考えるポイント
年収
人間関係
キャリア
それぞれの観点から志望動機につながる退職理由を考えましょう。
転職理由
退職理由とつなげて考えましょう。
一貫性があると説得力が増すからです。
”人間関係の悪化”が原因で退職を決意したのに、転職理由が”キャリアアップしたいから”だと面接官も納得しません。
そうは言っても転職理由を決められない方は以下の枠組みで退職理由を分類し、解決できない退職理由から転職理由を考えてみてください。
自分で解決できる退職理由
会社に相談すれば解決できる退職理由
今の会社では解決できない退職理由
退職理由と転職理由は一貫性を持たせ、面接官が納得できるようにしましょう。
退職理由と転職理由の具体的な書き方はこちらの記事を参考にどうぞ。
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志望動機
転職理由を解決するのがなぜ応募企業なのかを考えましょう。
たくさんの企業の中から応募会社でなければいけない理由こそ大事だからです。
ネットに記載されているような浅い志望動機では落ちます。
キャリアアップが転職理由なら、なぜ応募企業ならキャリアアップを実現できるのか考えます。
自分が今の企業を辞める理由と応募企業でなければ達成できないことを明確にしてください。
自己PR
応募先企業で何ができるかをアピールします。
転職は即戦力を求めており、自社の売上・利益に貢献してくれる人を採用するからです。
志望動機で熱意を伝え、自己PRで貢献できる能力を証明します。
自己PRの具体的な書き方はこちらの記事を参考にしてください。
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志望動機を聞くの目的
面接官はなぜ志望動機を聞くのか考えてみましょう。
それはなぜうちの企業でなければならないかを確認し、内定辞退や入社後にまた転職する可能性を探るためです。
終身雇用と年功序列が前提の日本企業は、採用計画がありどの年代に何人欲しいと考えています。
中途なので仕事の能力も大切ですが、会社のことを好きで入社してもらえないとずっと働いてもらえないと思っているんですよね。
具体的に見ていきます。
志望度
面接官は応募者がどれだけ入社したいかを確認します。
志望度が高いと、内定辞退や入社後の再転職、入社後の仕事のクオリティが変わってくるからです。
志望度が低いと辞めるリスクは想像しやすいと思います。
一番大切なのが、入社後の仕事のクオリティです。
一生懸命働いてくれるか、辛いときも挫けずに前を向けるかは会社に貢献したい意欲で変わります。
サラリーマンならこの感覚はわかるかと思います。
面接官は志望度が高い人を優先的に採用します。
募集人材像とマッチするか
志望度が高くても採用されるとは限りません。企業が募集する人材とマッチする必要があります。
理由は当たり前ですが、求めている人材を採用したいからです。
新しいことに挑戦する意欲がある人を採用したいのに、福利厚生に惹かれた安定志向な人だと志望度が高くても採用できません。
募集要項に記載されていますので、よく読んで自分とマッチしているかどうか判断して応募しましょう。
嘘はついてはいけませんが、盛って良いと思います。
社風に合うか
入社後に企業に馴染める人材かも確認します。
社風や企業文化と応募者の性格が合わないと退職リスクが高いからです。
自動車業界は部門調整の応酬で弱気な人は言いくるめられたり精神病になってしまったりします。
仕事内容も年収などの条件が良くても、病気になったり退職するとお互い不幸になりますからね。
もちろん社風に合う人材かは働き方からもみます。
志望動機と合わせて総合的に判断されるでしょう。
志望動機に書くこと
これまで志望動機と自己PRなどのつながりから志望動機の目的を見てきました。
ここからは実際に志望動機に書くことを紹介します。
なぜ応募企業なのか
数ある企業の中からなぜ応募企業を選んだのかを書きます。
応募企業じゃなければいけないことを書くことで、志望度の高さを示せるからです。
募集要項に書いてある業務内容や人材像やを見て、募集要項に近い内容で志望動機を書くことが大切です。
退職理由と転職理由を解決できる企業が御社だけという流れだと説得力がかなりでます。
自分の人生とリンクさせて書くと良いですよ。
なぜ応募職種なのか
現職と職種が変わるときは必ず盛り込まないといけません。
採用側は即戦力が欲しいのに、職種未経験からの応募だと不安だからです。
同業種で技術者から営業に変更する転職の場合、なぜ営業なのか?現在の企業では叶えられないのか?など細部まで考えておく必要があります。
今と異なる業界や職種への転職は難しいのでより入念な準備が必要です。
仕事で成し遂げたいことは
転職した企業でなにをしたいのか、どんな貢献ができるのかを書きます。
志望度も伝えつつ、即戦力であることをアピールできるからです。
面接官に採用した後、一生懸命働いて貢献しているイメージを植え付けるようにしましょう。
意気込みを書くことに近いですが、大げさなことは書かないほうが無難です。
夢見がちな人として悪い印象を持たれる可能性もあるからです。
仕事で成し遂げたいことで即戦力として使えることをアピールしよう。
志望動機のオリジナル性
誰でも書ける志望動機は落ちます。
時間を取って考えておらず志望度が低いと判断されるからです。
ネットにある例文などを引用するのは楽ですが、人事部は見抜きます。
考える作業は大変ですが、自分のオリジナリティを出したほうが合格率は上がります。
退職理由→転職理由→志望動機→自己PR
退職理由→転職理由→志望動機→自己PRに一貫性を持たせましょう。
説得力がかなり高くなるからです。
それぞれを単発で考えるとありきたりなことしか思いつかなかったのが、つなげて考えると一気に説得力が出るんですよね。
その人の人生ストーリーが文章になるので、オリジナリティが勝手に生まれます。
退職理由→転職理由→志望動機→自己PRに一貫性を持たせましょう。
具体的なエピソード
具体的なエピソードはオリジナリティが出ます。
全く同じ経験をした人なんていないからです。
具体的であればあるほど面接官も頭の中で状況を想像できて共感を得やすいです。
なので具体的なエピソードを盛り込みましょう。
志望動機の型
志望動機を書く型を紹介します。
無作為に書き始めてもまとまらず書けないからです。
これはいろんな本やブログ記事などを参考にして考えたものですので、使えると思います。
志望動機を書く型
転職したら成し遂げたいこと(結論)→背景→現状→決断→志望動機→成し遂げたいこと(結論)
これまで説明してきた内容をもとに、この型の通り書いたら説得力ある文章になっていると思います。
一つ具体例を示します。
求人情報
募集企業:トヨタ自動車
募集人材:EVの開発
志望動機の具体例
結論:EVの開発をしたい。
背景:学生からグリーン社会に興味があり、就職も環境配慮製品の開発でした。
現状:しかし配属は全然違う部署だった。数年間異動願い出しても聞いてもらえない。(退職理由)
決断:私はグリーン社会を作りたいと思いが強まり転職を決断。(転職理由)
志望動機:貴社は究極のエコカーFCVを世界に先駆け開発。EVなども合弁会社など協業に積極的でスピーディに開発ができる。HEVなど知見も豊富。
結論:EVの開発がしたい。
転職サイトで募集要項を見て書きました。思いつくままに書きましたがこんな感じです。
おそらくトヨタ以外にはこの志望動機を書ける会社はないので、なぜトヨタに応募したがわかると思います。
退職理由→転職理由→志望動機のつながりから説得力があります。
素晴らしい志望動機とは言いませんが、悪くもない志望動機だと思います。
EVの開発に貢献できることを自己PRで言えると内定にグッと近づきます。
志望動機を書くのに役立つ本
転職活動で役に立つ本を紹介します。
無料のネット情報だけでなく、お金を払って書籍を読むことで理解が深まります。
まとめ
退職理由→転職理由→志望動機→自己PRに一貫性を持って考えてください。
具体的なエピソードを盛り込み、応募企業じゃないといけない理由も書いてください。
志望動機を書く型を使うと書きやすいです。