
グロービス経営大学院の偏差値を調べても明確な数値ってありませんよね?これまで入試を受けようとすると偏差値で自分のレベルがわかるので、受かりそうかの目安が受験前にわかります。
例えば模試を受けて偏差値60が取れて、受けたい大学に合格できるかどうかはA判定とかB判定とか出ます。
しかしMBAには受験生が一斉に受ける模試試験がなく受験のように点数がつくわけでもないので、偏差値が存在しません。
ではMBAを受けるとき、どのように自分が入学できそうか判断するのか?
今回は3つの視点から自分が入試に合格できそうか判断基準を考えてみます。私の主観が多く入っていますが少しでも参考になればと思います。
グロービス経営大学院の募集要項
まずグロービス経営大学院の募集要項を確認します。
入試は1次審査と、2次審査があり、まとめると以下のようになります。
条件:入学時点で社会人経験2年以上
1次審査:課題エッセイ/職務経歴書/履歴書/最終学歴の成績証明書
2次審査:面接/筆記試験(クリシンC判定以上なら免除)/高卒のみ学力試験
1次審査では学力試験はなく、課題エッセイと職歴、経歴が問われます。
2次審査は面接と筆記試験がありますが、筆記試験はクリティカルシンキング(略してクリシン)という科目を事前に受けることで免除されます。
受験生の98%は単科生制度を利用し、単科生が一番初めに受ける科目がクリティカルシンキングなので実質面接のみです。
高卒の方はグロービスが独自に作成した学力試験を受けなければいけません。これは経営学が主な内容になっているようです。受けてないのでわかりません。
募集要項から3つの視点で入試に合格できそうか考えていきます。
①グロービス経営大学院の提出書類から考える
1次審査でグロービスが最も重視している項目は課題エッセイだと思います。課題エッセイは4つの質問に400字程度で答えるものになります。
課題エッセイ
①情熱もをって取り組んだ仕事
②リーダーシップの経験について
③仕事での失敗と対応策
④人生でやり遂げたいこととキャリアプラン
※質問はもっと長いですが簡略して書いています
これまで社会人としてどのような経験をしてきたか、周りを巻き込んで仕事を進められるか、自分の目標や志を持っているか、目標を実現するためにMBAをどう役立てたいかなどが問われます。
仕事に情熱を持って取り組んでいるかはもちろん、パッションも問われる内容です。
グロービスは『志』を大切にします。
海外MBAでも自分が実現したい夢はなにかをひたすら問われるので似ています。
入学したら自分が人生で何を成し遂げたいのか、志は何かを考え発表する機会があります。全員必ず発表します
。
正直けっこう恥ずかしいですが、普通に生活していたら志なんて考えないので良い機会になります。
これを乗り越えると会社で多少恥ずかしいことがあってもメンタルが鍛えられていて動じなくなります。
志を大切にするグロービスの立場から考えると、課題エッセイで受験生は何を成し遂げたいのかがわかると基準をクリアできそうですよね。
日々の業務は目標をもって取り組んで、困難を乗り越えるための努力をしてきたかどうかを書けばストーリー性もあってグッと合格に近付くと思います。
面接は課題エッセイをベースに進みます。
嘘をついていないか、文章のイメージと実際に話した人柄が一致するか、文章だけでは伝わらない部分を深掘りして確認します。
面接が苦手だったり緊張してうまく話せないと心配するかもしれません。実際わたしもそうでした。
しかしエッセイを考え抜いて書いていれば、面接官がうまく話を引き出してくれると思いますのでご安心を。
②グロービス経営大学院の生徒の学歴から考える
1次審査は課題エッセイだけではありません。提出書類に職務経歴書、履歴書、成績証明書があります。これらは過去の自分の足跡なのでどうすることもできません。
グロービスMBAって学力テストがないから学歴で判断されないか心配になりますよね?
偏差値もないからどれくらいの大学だったら大丈夫かの基準もわかりません。
では実際に入学した学生はどのような学歴を持っているかをみて自分の学歴と照らし合わせて判断してみましょう。
グロービスは累計卒業生が4500名を超えています。
その中に旧帝大や有名私立大卒の高学歴が一定数いるのは事実です。グロービスも在校生の出身大学の多さをランキングで公開しています。
学生の出身校は早稲田大学、慶應義塾大学、京都大学などが上位を占めています。
でも高学歴じゃない人が多いのも事実です。
失礼だと承知で申し上げますが、聞いたこともない大学を卒業してる方もいます。
仕事してるとビジネスに学歴は関係ないなって思うときありますよね。
学歴より大切なのは受験生自身の職務経験や志です。
私は高学歴の学生が多くなってる理由を次のように推察します。
高学歴の人は大企業、それも一流企業に所属している方が多いです。
一流企業には優秀な方が集まります。
その中で仕事をしていると、自分の能力を上げないと置いていかれる不安に襲われると思うんです。
例えば業務で失敗したときとかです。
能力を上げる手段がグロービスMBAだっただけです。
中小企業診断士や社労士なんかの国家資格を取る選択をする人も多いです。
結論、学歴は関係ありません。
③単科生の授業で学びに貢献する
学歴は関係ないと言っても不安が拭えない方もいると思います。
単科生制度を利用して講義を受けて、クラスメイトの学びに貢献しましょう。
どうやって貢献するかというと講義中の発言です。
グロービスの講義は3時間のうち生徒が発言する機会がめちゃくちゃ多くて、グループワークや全員の前で発表したりします。
発言の内容が的を得ていれば、クラスメイトに気づきを与えて学びを深めることになります。
重要なのが発言してクラスでの学びに貢献できる人をグロービスは点数付けし、成績として評価します。
海外MBAでも講義での発言は成績に影響します。
なので単科生のときにクラスで発言しまくりましょう。
最初は恥ずかしいし周りに、自分の考えを発表したらどう思われるか不安だと思いますが慣れます。
入試前に評価されていれば落ちる確率を減らすことができると思います。
グロービス経営大学院が出している書籍でMBAの学習範囲を広く浅く学べるものを紹介します。
これを読んで内容を大体理解できれば学力的にはなんの問題なく合格できると思います。
まとめ
やれることはやって入試をうけて落ちたらもう縁がなかったとしか言いようがありません。
受験生が増えると基準が厳しくなる可能性もあります。
受かるか不安な人は早め早めに行動しましょう。
ポイント
就職活動のように課題エッセイを全力で取り組む。
在校生に高学歴出身が多いが、合格に学歴はあまり関係ない。
単科生の授業などでアピールしよう